鐘つき

2016年1月1日。
柴又帝釈天の警備出動で、寒い中突っ立っているうちに年が変わった。
最初のうちこそ境内から溢れんばかりの人出で、けが人が出るかと思われたが、
一時間もしないうちに減って、除夜の鐘の音が百を超える頃には、
もう仕舞いにしましょう、ということになった。
皆さんもどうぞ撞いてください、といわれて、消防団にも声がかかり、
何年ぶりかで鐘を撞かせてもらった。
鐘つき堂の高楼にあがり、定位置につく。
引き綱を握り、撞き棒を何度か小さく往復させ、
大きく引いてはずみをつけ、一気に撞いた。
力がうまく鐘の中に吸い込まれ、ゴオーンという音が響き渡った。
なんと気持ちのいい音だろう。
以前やらせてもらったときは、撞き棒が鐘の表面を叩いただけで、
カーンと高い音が出ただけだった。
あれは、力が鐘の中に吸い込まれなかったのだ。それを思いだした。
年初の体験としては、これ以上望めない。滑り出しは順調。
厳しい一年になりそうな予感もあるが、なんとかがんばっていきまっしょう。
みんなの健康と幸せを祈りつつ。(しょっち)

家でごろごろ

足が痛い。持病の痛風がまたきた。
一日家でごろごろ。ツムツム、ヘイデイ。
ゲームがある。youtubeもある。本やCDもいっぱいある。
アルバムも整理を待っている。
一日と言わず一週間でも十日でも家にこもっていられる、と思う。
さきほどジャガイモを5、6個茹でて食った。
食い物も豊富だ。長年の蓄積がある。冷凍されているものなど、
想像もできないくらいの量と種類だ。
びっこひきながらでもけっこういろんなことができる。
なにか無理なことをして、ひっくり返ったりするのがいちばんよくない。
基本は定位置でごろんとしていること。
今週は国勢調査の調査員として近所を戸別訪問しないといけない。
びっこひきひきだと、変に思われそうだ。
出口裕弘さんのお別れ会の準備、幹事団ががんばってずんずん進んでいる。
ぼくも幹事のひとりだが、あれよあれよと見ていることのほうが多い。
定年退職後はじめて編集仕事をした本ができあがった。
これの販売促進でも動かないといけない。
孫と遊ぶことも重要。
ひまさえあれば車を運転していたい。
優先順位がつけられない。
このところきわめて忘れっぽくなっているが、忘れないことだけをやっていけばいいのか。
忘れてしまうことのほうに大事なことがあったりして、それもむずかしい。
でも痛風が発症すると、できることとできないことがはっきりしてしまう。
酒を飲むことが、できないことの最右翼。タバコも知らないうちに随分減った。
夏風邪が気管支炎みたいなものに進んで、煙が気管を通過できなくなってしまった。
ふかすだけにしておけばいいのかもしれないが、なかなかこれができない。
つい吸い込んでむせ返る。これを繰り返して、しばらくやめとこうかってことに。
タバコは健康のバロメーター。おいしく吸えれば健康なんです。
猛暑の夏から、早くも肌寒い季節へ。久しぶりのメモでした。(しょっち)

66歳のドライバー誕生

先週東陽町の免許試験場に行って、一発合格。
免許取得しました。ぴったり半年かかったことになります。
クルマ(ダイハツのミラという軽自動車)の方が先に手に入って、
近所に借りた駐車場でバックや方向転換の練習はしていたのだけれど、
ようやく外を走れることになった。
正確には、息子が自動車保険への加入をネットで手続きしてくれて、
それが発効した22日(三日前)からということになるが、
単独で運転席にすわり、車を動かすことの怖さを味わった。
気が動転してシートベルトをしめるのを忘れてしまったほど。
まずは駐車場から外に出て、家の前まで走らせた。
右折や左折の合図、左右や後方の安全確認、徐行につぐ徐行。
運転席からの視界は意外に狭い・・・なんてことは、
教習所でさんざん乗って知ってるはずなのに、改めて痛感する。
そのあと一番近い幹線道路・水戸街道に出てみた。
さすがにトラックや大型車がたくさん走っている。
こちらは車体の前後に初心者マークをつけた小型車だ。
どう見られているのかわからないが、危なっかしい存在、邪魔な存在、
警笛を鳴らしてどやしたくなる存在なのだろうと思う。
冷や汗をかいて環七や蔵前橋通りなどをぐるりと周り、駐車場に戻った。
毎日乗ること。習うより慣れろ、だ。
当面の目標は夏の信州旅行かな。(しょっち)

父の脱水症と骨折

クルマの免許は仮免までいって、路上教習を5回ほど受けて、
足踏み状態。
とにかく予約が取れない。毎年この時期、若い連中がどっと押し寄せて、
どこも大混雑するらしい。波が去るのを待つしかないかも。
暮れから正月にかけて父の体調が悪化し、救急車で病院に運んだら「重症の脱水症」といわれて点滴。
だいぶ元気になったが寝たきり状態が続いたので、
伝い歩きができるくらいにまで回復して欲しいと願って、
2月の初旬にリハビリの専門病院に転院させた。
そうしたらリハビリの初日に、夜、ベッドからおりて少しなにかにつかまりながら歩いたらしく、
病室の入り口付近で転倒し、大腿部の上の方を骨折してしまった。すぐ元の病院の外科に逆戻りとなった。
そうして一昨日、骨折部分を金属で留める手術。
きょうは車椅子で昼食をとれるくらいに回復していたが、さすがに少しやつれたか。
もうすぐ95歳の誕生日だ。かつては心筋梗塞も乗り越えたし(89歳の時心臓のバイパス手術をした)、医者や看護師も驚く体力の持ち主だ。
元気の秘訣はなんだろう?(しょっち)


眠くなったら寝る。お腹がすいたら食べる。
やりたくないことはやらない。
女子供と仲良くする。

もちろんこれでしょ!!
おまえさまも長生きまちがいなしじゃ(玉)

この1年

AT車の運転免許、第一段階の終盤にさしかかった。
学科がひとつと、技能講習が二つ。
そのあと効果測定という学科試験があり、
指導員による「みきわめ」という実技試験があって、
それに受かれば仮免だ。
ま、簡単には通らないだろうけど。
2014年の12月。
なんとまあ、いろんなことがあった一年であることよ。
前半と後半とでは180度ほども違う。
お手紙風に記すと、…

寒くなりましたね。
定年退職して半年がたちました。
毎日何してるんですか?と聞かれたら、
①家でゴロゴロしています。毎日ヒマですから。
②頼りにされて孫と遊んでますよ。4人いるから忙しい。
③カラオケ三昧してます。もう30曲くらいレパートリーが増えました。
④毎日ユーチューブ見てゲームして、頭がバカになりました。
⑤女房が週三日働いてるもんで、父の介護担当になっちゃいました。
⑥家の片付けに追われてます。なにしろ本がたくさんあるので整理がつかなくて。
⑦この半年で痛風の発作に3度も見舞われて、ほとんどベッドにへばりついてました。
⑧夏は九州に二週間、ついこの間は北海道に一週間、けっこう旅行してますね。
⑨もう十数年、地元の消防団に入ってるんですが、退職したら団活動が忙しくなりました。
⑩クルマの免許をとろうと思って、自動車教習所に通い始めました。
相手に応じてこんな感じで適当にこたえています。
全部ほんとうですが、全部おおげさです(⑤はほとんどウソです)。

なんてね。この一ヶ月もきっと目の回る忙しさですぎてゆくだろう。
盛り上がっていないが選挙まであるし。
ツムツムは、70万超えをしたが、孫のまあちゃん(小学2年)に
あっさり抜かされてしまった。(しょっち)

初日

自動車教習所、入校式。本日の入校者は若い女性とぼくのふたりきり。
続いて適性検査と学科の「1」。
これで、あとは技能(予約制)と学科(ランダム)の講習を受けられる。
「2」から「10」までが学科の第一段階だ。
時間割表を見たら午後6時40分から「9」の講義があったので、
吉野家で牛すき膳並630円也を食ってから、それを受けた。
あしたの講義と技能の予約を二つ入れて、初日を終える。
ロビーには、学生らしき若いのがうろうろしている。
65歳で免許とろうなんて思うのは、あまりいないのだろうか。
ま、他人は他人、ぼくはぼく。
きょうは「1、運転者の心得」と「9、追い越し」を習った。
50分があっという間で、少しも眠くならなかった。
初めて知ることが多かったせいか。緊張していたからか。
われながらいい生徒だと思う。
復習して、練習問題もたくさんやって、なるべくはやく学科を終えてしまおう。
あしたの「技能講習」で、いよいよクルマの運転席に座る。(しょっち)

免許

なんとなく、記念すべき日か。
朝話していたことを、昼には実行していた。
自動車教習所に入校してしまったのだ。
女房は仕事の日だった。
だから朝の会話は慌ただしい。心ここにあらずかもしれない。玉にとって。
それでも今まで有言不実行し続けてきた「免許を取る」ことを、
いいかもしれないと、話したのだ。
そのあとしばらくyoutubeをみたり横になったりと、ダラダラ過ごした。
昼過ぎ、自転車に乗って、出発。
ちょっと、様子を見ようと思った。
自転車で10分ほどのところに自動車教習所があるのだ。
KDS。京成ドライビングスクール。
クルマの走っているコースをぐるっと回ってその建物に近づき、
自転車を駐め、ドアをあけ、中を見渡した。
閑散としている。印象として近いのは、ハローワークか。
(退職してすぐのころ、錦糸町ハローワークにいって、
失業保険か何かの手続きをした。そしたら一週間後に30万円ほどのお金が、
ぼくの指定した口座に振り込まれていた。
65歳だとそれがすべてなのだそうだ。毎月もらえる失業手当などはない。
それでも手続きをしないともらえないお金。
それが、ちょうど、自動車教習所に払うのとほぼ同じ額だった。
ということをあとになって知る。)
左の方に、オフィスっぽいところがある。
途中に、なにかパンフレットみたいな、概要がわかるものがないかなー、
などと思いつつ、そちらに近づいてゆく。
カウンターがあって、こちら側に椅子が並んでいて、役所の受付っぽい。
ああ、最初にどういう言葉で受付の人と話したのか、もう記憶にない。
でもちょっとどういうものか感じを知りたくて、といったさりげなさで、
そこにいた人に声をかけたことはたしかだ。
まあ普通そうだろうが、受付は女性だった。
あらかたの説明を受けて、では近々、みたいな形で、そこを出た。
まだ昼だ。昼飯どうしよう。
家に帰って食うか。ご飯はあるし。蛇紋岩米の七分づき。
ジャモンガンマイ。
青砥の米屋で、これは滅多に手に入らない米ですぜ、とかいわれて、
つい買ってしまった幻のコメ。
それなら梅干だけでも十分。堀内孝雄を聴きながら、食うか。
そうしようかと思ってチャリを一旦は家に向けた。
でも、誰もいない家はさびしい。
家の前を通り過ぎる。
ぐるりと、そこらへんを回る。ゴルフの練習場や、葛商という高校の周りも回ったり。
結局昼飯をどこで食ったかというと、高砂の駅の向こう、イトーヨーカドーの先の、
スズキという店なのだった。
話がなかなか終わらないが、いいのか?
昼飯(ヒルメシ)を食ってるところだけでも十行くらいかかるし。
そこからコーヒーを飲みながら申し込みの書類にいろいろ書き込み、
区役所の出張所に行って「本籍地付きの住民票」を300円でとり、
駅前のみずほ銀行で30万引き出し、
また教習所に戻って閑散とした事務所内を見渡し、
左の方につかつか歩き寄って、
その受付嬢(というほど若くはなかったが)に、
「今日中に手続きしに来ちゃいました」
とか言って、驚く顔を(これを見たかったのか?)前にして、
用意した書類と金を差し出し、
といったディテールを書いてゆくと、とてもこのスペースでは
書ききれないんだが。
え?このスペースとは?ここはどこ?(しょっち)