季節感

ykanon52132006-04-14

昨日からずいぶん気温が上がった。
同じような恰好で家にいると、じわっと汗をかいている。
違う季節にパタンと変わったという感じ。
藤圭子の『面影平野』という歌に、季節が変わることの
面白い表現があったのを思い出した。
阿木曜子さん作詞だったか。
歌えるので(とても上手に!?)、書いてみよう。
確か三番だったと思う。

  
  最後の夜に 吹き荒れてった
  いさかいの後の 割れガラス
  修理もせずに 季節がずれた
  頬に冷たい 隙間風
  虫の音さえも身に沁みる
  思い出ばかり 群がって
  せつないよ せつないよ
  六畳一間の 面影平野       (なんてせつない歌!)


季節が夏から秋に移ってしばらくして気づいたと解釈すると
9月半ばあたりで、やはり秋分の頃かしら。

4月半ばというのは、体感的には季節感が微妙だが、
24節気で言えば、5月はじめの立夏の前、穀雨ということになり、
旧暦では三月半ばで春が終わる頃だから、
まさにちょうど季節がずれる頃のわけだ。

百花繚乱の春三月から、新緑芽吹く初夏五月へ、
ずりずりと季節がずれていっている真っ最中にいるということね。
ほんとうはいつだって移行の最中ではあるのだけど、
今日は遊びで友人とやっている句会の締め切り前日、全然作っていないので、
なんとか、俳句モードにならなきゃと思う頭が節気なんか持ち出してる。
兼題が「旅立ち・出発」ということなのだが、卒業も入学も就職も転職とも
縁がなくなってる現状では、なんだかピンとこない。
左遷栄転離婚再婚てなところで…想像力を働かせますか!

写真は近所のうちのあけびの花(玉)