ベビードレス

６月半ばで娘が30歳になる。
その娘の初めての子どもが、同じ月に誕生する予定。
その日がいつになるのかは、誰にも分からない。
本人！？にだけは分かっている、なんてことが
もしかしたらあるかしら。
胎児は子宮の中でレム睡眠状態であるらしいが、
そろそろ起きたいな、「覚醒の機は熟したり」みたいなことがあって
生まれるのだろうから、やはり一番先に誕生の予感を知るのは本人で、
次にはそれを感じる母親ということになるのだろう。
「私はこの日に生まれるぞ！」という意志が働いてのことだったりすると、
自然現象とは言えなくなって、ちょっとすごい。
人間を超えた大きななにがしかの力、意志で如何ともし難い
「造化の神？」の力、これが自然なのだとすると…
誕生に関しては、胎児の意志が勝っていると仮定してみたりして。
「人間とは何か？」などという哲学めいたことを言いたいわけではない。
今や人の時代は、人間さえ人工的に作れるところまできているのだ。
人工的に作られた人間にとって、誕生は「自然（神）のなせる業」なのではなく、
「作った人のなせる業」になってしまうのだから、
むしろそこで、「胎児の意志」と言ってしまった方が、公平な気がする。

胎児は普通十月十日で生まれるのが自然だが、例えば
「かに座生まれの私よりおうし座生まれの私でありたい」などと意志する？
〜わけありませんか、やっぱり。
なんにしろ、月満ちて誕生するのが自然だとしても、そうでない子も
たくさん居るわけで、その子にとってはそれが自然だとすると、
その不自然な自然にはなにがしかの意志が働くのかなあ？
どうせなら、それは、本人の意志であって欲しいと、
ちょっと考えてみたりしただけであります。

そんなことはどうでもいいが、
２０年来の友人が純白のベビードレスを作ってくれた。
美しくて、可愛くて、素晴らしい！
彼女は「こういうのって、縫っててすごく楽しいし嬉しくなるの」
と言ってくれる。素晴らしい！
「自分のできることで人が喜んでくれるのって、嬉しいね」とも。
素晴らしい！
持って行くまで見せないでいようかなとも思ったが、
大安の今日、やっぱり、見せちゃいます。
これです。 (玉)