ムシキング

誘われて松戸の花火を見に行く。
終わって家に招かれ晩餐。おいしいものをたっぷりごちそうになる。
夜も更けて、ご長男が帰還遊ばされた。
お父さんともども百キロ近い巨漢である。
この子、といっては失礼な年齢なのだが、
小さい頃から知っているのでしょうがないのだ。
名人なのである。UFOキャッチャーの。
すごいとしかいいようがない。
きょうも壁掛け用のしゃれた時計をキャッチしてきた。
お父さんが銀座のクラブでウケたというエビちゃんライター(ジッポ)も。
部屋を埋めつくした人形は一度専門業者にひきとってもらったという。
一回に使うのは100円から300円(1ゲーム200円の場合は200円から600円)。
必要な物はたいていUFOキャッチャーでとる、だって。
いつかこの子にUFOキャッチャー必勝法を書いてもらおうと思っている。
この子はいま、虫キングでもある。虫屋さんで仕事をしていて、
家でも200くらいの昆虫を飼っている。卵から幼虫、サナギ、成虫と、
様々な段階の昆虫が虫かごに収まって所狭しと並んでいる。
中で自慢のものをいくつか見せてもらった。
でかいカブトムシがいる。クワガタも。いずれも貴重で人気があり、
したがって市場では高価な物らしい。
下の写真右がゾウカブトだが、サナギから成虫になったばかりで体長が10センチ、
これが15センチ以上にまで成長するという。
ムシキングのカードがぎっしり詰まったストックブックもみせてくれた。
これは「40万で売れる」ものだそうだ。
知らない世界がたくさんある。だいたいの輪郭がつかめるまで質問攻め。
すっかり遅くなって、タクシーで帰った。(しょっち)



ギラファくわがた               象かぶと