仙台行

あれ?勘違いしてた。いつものことだけど。
孫のまあちゃん、父の米寿の祝いに来てたんだ。あれは3月。
それ以来だから、まだ二ヶ月も経っていない。
でも、幼児の二ヶ月は、やっぱり長い。
おもしろかったのは、タタタとボクに向かって走ってきたと思ったら、
横をすり抜けて後ろを歩いてた息子夫婦の元へ行ってしまったこと。
そうさなあ、息子は前日に対面していたし、おぼえやすいし、
しょうがないかなって感じ。
この仙台行では鳴子温泉遠刈田温泉にも入ってきた。
秋保温泉は素通り。でも見たところしっかりした温泉街だった。
蔵王のお釜は深い霧で見えなかった。また行くこともあるだろう。
秋保温泉にある磊々峡というのは「らいらいきょう」と読ませるのか、
鳴子温泉にある鳴子峡に匹敵する深い渓谷みたいだった。壮観。
今回、陸羽東線という路線も初めてだった。
超満員の「やまびこ」自由席で身動き取れないまま古川で降り、
陸羽東線に乗り換えて岩出山下車。そこからひと駅歩いて、有備館へ。
ここは仙台藩の藩校で、各藩の藩校のなかでも最も古いといわれる。
仙台から車で来た玉や孫たち5人、
前日泊まった松島から車で来た息子夫婦らと、
有備館前で合流。館長のガイドで建物と庭を見学した。
樹齢300年という巨大な吉野桜が、花を散らして間もないらしく、
池に「花筏」ができていた。コイも大きなのがゆったり泳いでいる。
そのコイたちが、ざあっと餌をまいたまあちゃんの前で一変した。
ばしゃばしゃっと自分の身を他のコイの背に乗せ、餌を求めて先を争うのだ。
全長7、80センチのコイが何十匹も口を開けて餌を取り合う様は超ド迫力。
「ふつうの子どもはびっくりするというより恐がりますよ」
と館長。最初は唖然としていたが、すぐに面白がって、
もっともっとと餌をもらってまいた、まあちゃんに感心していたみたい。
息子夫婦が交互に運転する帰りの車旅も、なかなか楽しかった。
でも吟行ならず。本日は吟庵で父母の結婚65周年祝い
あ、こんなんできた。
こどもの日ついしてしまう孫自慢(しょっち)