文庫頭

午後から庭のジャングルをいじる。
少しだけと思ったが、やってるうちにどんどん拡大し、
結局大きなゴミ袋三つ分くらい伐ってしまった。
かなり風通しがよくなったと思う。
気温も高くなり、汗びっしょり。昨日の酒がみんな抜けた。
昨日は今溝カナウ写真展「EXIT」(於・JAZZ BAR・サムライ)
を見たあと、風花で古井由吉平出隆の朗読会を聴き、
終わって5人ほどで二丁目buraに寄り、遅くまでおしゃべり。
そうだ、朗読会の始まる前にも寿司屋・加賀でビールと刺身。
まあずっと新宿だったが、贅沢な一日だった。
見た、聴いた、味わった、しゃべった、…。
その中身を書くということは、批評することにほかならない、と思う。
でも感想が出てこない。しかたがないので、体験した、というにとどめる。
最近、こういう感じで、何かを見たり聞いたりしても、
感想がなく、見た、聴いたという体験止まり、のことが多い。
宙ぶらりんなのだ。
まるごと飲み込んでいるのだが、消化するまでに至っていない。
とくに関心というか集中力の大半を仕事に振り向けていると、
体験したことを消化吸収する言葉が出てこないことが多い。
あしたから、また十日間のダッシュが始まる。
前の十日間では6冊、今度の十日間では4冊。
月に10冊の文庫新刊を作り、世に送り出すのが、目下の仕事です。
もう三ヵ月になります。だんだんネタが古くなり、
やりづらくなってきました。でもいまは行けるところまで行く、
それしかありません。(しょっち)