桜道

ykanon52132006-04-02

桜道を柴又経由、松戸まで散歩。
最後は激しい風雨になった。
水戸街道から新宿(にいじゅく)で分かれ、江戸川を渡り、
千葉の佐倉にいたる古い道だ。
佐倉街道は桜街道。桜並木がどこまでも続いている。
京成高砂を起点とする北総線が新柴又近くで桜道とクロスする。
鉄道の高架を見上げるように公園があり、そこの桜も見事に満開。
時折吹く突風に花吹雪が舞う。
午後二時半過ぎ、花の下ではいくつも宴会が盛り上がっており、
降り注ぐ花びらに乾杯している。


柴又街道を帝釈天に向かう。
参道に入ると後ろからガイドがオバサンを十人ほどひきつれて登場。
こちらが寅さん映画で有名な草だんごの高木屋でござい。
とかなんとか説明しているのが聞こえる。
お参りして、裏門から山本亭の庭を抜け、
寅さん記念館の前の斜面をゆっくりあがって、
江戸川土手に出る。
いきなり開ける眺望。松戸側の土手まで、距離約500メートル。

矢切の渡しに乗ってみた。
風が強いから、これがきょうの最後、帰り舟だがいいかね、といわれる。
わしらは乗り、もうひとカップルは引き返した。
舟は川を斜めから斜め、つまり山なりに横切る。
ずいぶん移動したような気がしたが、流れに逆らっているので、
実際は出発点からそう遠くには離れていない。
ひとり100円、計200円払って対岸に着く。
河川敷を土手に向かう道の両側には、ボケの花が満開。
あれ?この調子で書いてゆくと青砥のツタヤでDVDを借りて、
どしゃぶりの雨の中タクシーで家に帰るまで、数倍かかりそうだ。
玉にバトン、ターッチ。(しょっち)

高砂から矢切まで3時間くらい歩いたかな。
見ごたえのある桜に何回も行き会った。
桜道の桜並木、公園の花吹雪、鎌倉八幡神社の枝垂れ桜、江戸川土手の桜
(江戸川を眺める後姿はしょっちくん)、矢切の民家の大きな枝垂れ桜、
野菊の墓記念碑そばのいっぱいに枝のはった満開のソメイヨシノの老木。

江戸川あたりを移動中、ずっと『かえり舟』と『矢切の渡し』を口ずさんでいた
演歌な二人であった。
夕方からの風雨で関東の桜はずいぶん散ってしまうのだろう。

 花発多風雨 花に嵐のたとえもあるぞ…  有名すぎていまさら、ね。(玉)