初登場

うちんちのレオンくんは、最近歳をとって幼児返りをしているのか、
老成して猫にあるまじき状況判断をしているのか、
やたら喋ってわたしたちに甘える。
若い頃はどちらかというと、無口なふん!とした感じの猫だった。
抱かれるのも嫌い、さわられるのもあまり好きでない、
あいそなしねこすけなんて言われていたっけ。
最近のなきごえは、ほんとうにお喋りという感じ。
それに、寝る時に布団に入ってくるのは寒い真冬の一時期だけだったのに、
このところ暖かくなったにもかかわらず、毎日必ず私の腕枕で寝ている。
ソファーでは、しょっちの足の間に入り込んだり、足に腕をかけたり。
なんだかちょっと、甘えてあげてるんだニャンというところか。



妹のうちのポアロくん、これはまた、新人類ならぬ新ニャン類。
うちのよりは絶対進化した猫だと思う。
初めて顔を見たときからとても表情がある猫で、子猫だったにもかかわらず、
何かしら考えているような顔をしているなと感じたものだ。
ほんとうの話、初対面で私は「この猫ちゃんはちょっと違うぞ」という気がした。

人の動作をじっと見ていて、真似することができるということなのだろうか。
たとえば、餌を手ですくって食べる。
水道の蛇口から水を飲む。
おもちゃを持って来て、遊んで!と催促する。


これらのことは単なる個体差なのではなく、階段を一段ポンと上がったくらいの
進化なのではないかと思うのだが…違うかしら。
おそらくこういうことのできる猫が同時多発的に誕生しているのではないか!?
と、ポアロくんの顔を見るといつもそう思う。
ね、テレビを観ている後姿も、賢そうでしょ。(玉)