ごみレベル

仕事始め。会社としては「今年は飛躍の年」らしい。
初仕事ゴミはパソコンの中にあり
パソコンの前に座っているアナタ、アナタもゴミですよってか。
家でも会社でも粗大ゴミ扱いされて、還暦目前さん、かわいそう。
この難所を越えないと、見晴らしのいい場所には出られないのね。
世の中の動きは「偽」から「壊」へとまっしぐら、なんて新・素粒子(朝日)。
どうやら「破壊」ではなく「自壊」のようだが、
昭和が平成に切り替わる頃にも巨大な自壊・崩壊があった。
ソ連の自壊、ベルリンの壁の崩壊、そしてバブル経済の崩壊。
大きなものが壊れると、連鎖的に小さなものも壊れるのか。
大学崩壊、学級崩壊、家庭崩壊、そして…
多くの会社で年功序列制や終身雇用制が崩壊し、
成果主義だの実力主義だのが幅をきかすようになった。
実力主義で評価された者がタタタっと部長や役員など「無能レベル」にまでのしあがる。
ピーターの法則を絵に描いたように。
『吉宗と宗春』(海音寺潮五郎)がおもしろかった。
名古屋出身の作家・清水義範が尊敬する尾張藩主・徳川宗春は、
ことごとく吉宗にたて突いて最後は封じ込められてしまうのだが、
トップに立ってなお無能ではない、という恐るべき人物だった。
永久革命者めいた、悲劇的な自由人として描かれているのだ。
さて、崩壊をよそに自由人たちが着々と成果をあげている現実もある。
世の中多様だからおもしろい。(しょっち)


かねてよりしょっちは、「わしの年は七掛けや!」と言うてるのだから、
まだ、40代ということだな。

七草のパック詰めでもあるがよい
ペン先の写経に似たり初仕事     (玉)