再開

城南合気会新年会。なつかしい顔ぶれに再会。
今年、稽古を再開しようと思っているのだが、すでに初歩を忘れている。
二段なんですけどォ、なんて口が裂けてもいえない。
5級からはじめて、4、3、2、1、ときて初段なのだが、
昇級審査は半年に1回しか受けさせてもらえない。
身につけるべき技の数が等比級数的に増えてゆくので、
そのくらいの間隔がちょうどいいのだ。
だから、二段ということは、最低三年は稽古してきたということでもある。
でもボクの場合、そのあと十年以上、さぼってしまった。
仕事も忙しかったし、地元の消防団に入ったし、
小さな同人誌の編集なんかもやったりしていた。自然、遠ざかってしまった。
同じ頃に始めた何人かも似たりよったりの経過をたどり、さぼっていた。
ここにきて「再開しようか?」という呼吸もぴったりだった。
おもしろいものだ。
ゼロから始めようと思うが、意外に体が覚えてるかもしれないので、
短期間に元の二段まで戻れる可能性はある。でも急ぐ必要は全然ない。
本部道場も導師が植芝吉祥丸さんから息子の盛輝さんに代わっている。
開祖・植芝盛平から数えて三代目だ。その挨拶によると、
合気道はかつての西欧中心から中南米中央アジアにまで広がり、
ますます世界中に弟子を増やしつつあるらしい。
さて、稽古着は何処?帯や袴は無事なるや?
見知りたる角から迷う新年会 (しょっち)


そういえば私は20年前、空手初段でしたわ。
白き手で掬い取ったり冬の水  (玉)