雪の一日

雪の中、帝釈天の豆まき(節分会)に消防団員として出動。
関取や国会議員、タレントなどが豆入りの袋を投げ、
群衆が奪うようにそれをつかんで無病息災を願う、年中行事だ。
去年は亀田三兄弟の一人が来たのですごい人だった。
けが人や突然倒れる人などが出たらすぐ救出活動に入る体勢で、待機。
しんしんと降る雪を受けつつじっと立っていたら、
足先から手先まで体が冷え切ってしまった。
鉄棒を持った赤鬼と青鬼各二人が、災いをまきちらすためにやってきた、
と大声でわめく。長々とした口上だ。で、渡り廊下の床板を、
ドンと鉄棒でついた途端、屋根にたまっていた雪が、
どさっと最前列の群衆の頭に落ちかかって、どっと沸く。
片や偉そうな坊さんが二人、やはり仮面をつけて、帝釈天の威光を示す口上。
これで鬼たちはイチコロ。這いつくばるように逃げてゆく。
それにおいかぶさるように、豆まきが始まる。
居並ぶカミシモ姿の投げ手たちが、豆入りの袋を思い切り撒く。
その中には「当たり」と書かれたものもあり、
これをつかんで参道の仲見世に持ってゆくとお土産と交換してくれる。
そんなこんなで、三時と四時の二度行われた豆まきを後方から見守って、
無事を確認し、その後、消防署長の前で整列したりする儀礼行動を経て解散。
帰宅してすぐ湯を沸かし、飛び込む。雪は小降りになってきた。
人は外雪降る中の節分会 (しょっち)

福は内鬼もうちなる五十七  (玉)