地酒

義兄に誘われて、
宮城県の地酒を楽しむ会」に行く。
都道府県会館という、全国各県の東京事務所が入ってるビルの大ホール。
どこで聞いてきたのか、あふれんばかりの人、人だった。
宮崎県に対抗意識を燃やしているのか、そのまんま東より若そうな知事が、
受け狙いのあいさつをしたあと、だれだったかが乾杯の音頭をとった。
そうして、あちこちに合計60もの銘柄が配され、
中央のテーブルには宮城県の食材を使った料理がてんこもり、
といった会場の中、地酒飲み比べツアーが始まった。
小さなグラスを握りしめ、最初に向かったのは、
伊達政宗」という名の地ビール。生だったのでほとんど泡だったが、
けっこういけた。
続いて一の蔵のしぼりたて生原酒と、アルコール度数が20度という松籟。
ついでに同じく一の蔵の発泡酒「すず音」なども味わった。
浦霞の純米、四季の松島純米、於茂多加特別純米、勝山「献」純米吟醸
美山錦特別純米しぼりたて、伊達の蔵元純米、乾坤一純米、蔵王純米、
日高見純米、綿屋特別純米生酒、…
といったところかな、主な銘柄としては。とうてい全種類は味わいきれない。
合間に酒に使われた名水もいただく。グラスを洗い、喉をうるおすのに、
ちょうどよかった。そういえば大崎神社のそばから川崎町に移ったという、
「まるや天賞」という蔵元の「伊達の蔵元」という酒は、緊張感の漲った水、
といった感じで、好みだった。水のような酒、というのは誉め言葉なのだ。
その後、抽選会があり、一等賞は鳴子温泉一泊2万円優待券で、
ほしかったがハズレ。以下全部ハズレたが、まあいい。
会費三千円でこれだけやるとは、宮城県がんばっている。

春の宵蔵から蔵へ伊達の酒 (しょっち)