肝臓移植

あした朝九時から生体肝移植の手術。
二人目の孫は、原因はいまだ不明ながら、肝臓がほとんど機能していなかった。
劇症肝不全というらしい。回復の見込みが立たなかった。
摘出して、取り替えるしかない。
ドナーは父親。さすがに、出産したばかりの母親は、無理だった。
手術を行うのは総勢20人からのチームになるという。
生後ほぼ半月というのはこれまでに例がないそうだ。
仙台からヘリで運ばれた二番目の孫に、
ICUで対面した。小さくて、痛々しい。
機能していない肝臓を全摘し、
切り取られた父親の肝臓の一部が植え込まれる。
手術に要する時間は十時間以上にも及ぶ見込み。
無事を祈るしかない。
手術の無事、そしてその後の父娘ふたりの速やかな回復。
この医者たちと出会うきっかけをつくってくれた人に感謝します。
生後間もない子の糸より細い血管を、移された肝臓の血管とつなぐ。
太さの異なるものをどうやるのか。
顕微鏡を見ながらやるといわれたが、想像もできない。
ゴッドハンド、指先の魔術師がそろっているのだろう。
うまくいきますように。(しょっち)